ロルフィング若葉のセッション内容マタニティー・ロルフィング、産後のロルフィングセッション

妊娠期のからだのバランスを整える

妊娠中の方や産後の方もセッションのゴールは他のセッションと同じで、からだのバランスを整えることです。 しかし、妊娠中の方にはより優しいタッチで行い母体が安らげること、胎児がセッションを受けることに抵抗が無いかもセッションの進行にはとても重要です。(母体や胎児の気分や様子でセッションをお休みすることも大切です。)

産後の新たなからだの使い方を学ぶ

産後間もない頃は、大きく開いた骨盤が戻ろうと動いている最中でもあり軟らかい時期でもあります。骨盤の左右でずれがある場合、左右のバランス良く元に戻れるように骨盤周りにワークをしてずれを作る原因や癖を変えていきます。ずれが無ければ、元に戻ろうと動いている骨盤に多すぎるワークはせず、骨盤に負担がかかっていないか周りのバランスにも注意を向けていきます。産後はからだをリセットするためにも良い時期です。
もっと大切なのは、授乳や抱っこなどで、それまでのからだの使い方が大きく変化するので、新たなからだの使い方(座り方や立ち方)です。新たに環境と共に、新たなからだの使い方や学ぶ、新たな感覚を得る時間を十分に取ります。

マタニティー・ロルフィング、産後のロルフィングセッション

ロルファー:にいつ ゆきこ

妊娠6ヶ月の妊婦さん 

妊娠6カ月でいらっしゃいました。腰痛が出始め、疲労を感じることも増えてきました。助産師さんから「身体の力を抜くように」とアドバイスを頂いたそうです。

お客様の状態とセッション計画

仕事が忙しく、自分や胎児の身体や様子になかなか気を配れないことも多かったそうです。もう少し身体に意識を向けたいのと、なにより腰痛を改善したい、そして快適な妊娠期を過ごされたいとお越しくださいました。
お腹が急激に大きくなり、身体のバランスが変化する臨月まで、お付き合いできるように、ゆっくりとしたスケジュールを組みました。身体を変化させることよりも、変化を受け入れられる身体作りをサポートさせていただきました。

でも腰を沿って胸を張る姿勢は、からだをロックして状態でもあります。仕事の場などでは、この姿勢でいる必要な場合もあるかもしれませんが、力を抜いてロックされていない緩やかな姿勢も出来るようにすることで、今後変化するからだのバランスと上手く付き合えるようにお手伝いをさせていただきます。

妊娠期のからだのバランスを整える

妊娠中の方や産後の方もセッションのゴールは他のセッションと同じで、からだのバランスを整えることです。 しかし、妊娠中の方にはより優しいタッチで行い母体が安らげること、胎児がセッションを受けることに抵抗が無いかもセッションの進行にはとても重要です。(母体や胎児の気分や様子でセッションをお休みすることも大切です。)

産後の新たなからだの使い方を学ぶ

産後間もない頃は、大きく開いた骨盤が戻ろうと動いている最中でもあり軟らかい時期でもあります。骨盤の左右でずれがある場合、左右のバランス良く元に戻れるように骨盤周りにワークをしてずれを作る原因や癖を変えていきます。ずれが無ければ、元に戻ろうと動いている骨盤に多すぎるワークはせず、骨盤に負担がかかっていないか周りのバランスにも注意を向けていきます。産後はからだをリセットするためにも良い時期です。
もっと大切なのは、授乳や抱っこなどで、それまでのからだの使い方が大きく変化するので、新たなからだの使い方(座り方や立ち方)です。新たに環境と共に、新たなからだの使い方や学ぶ、新たな感覚を得る時間を十分に取ります。

1セルフイメージの改善鉄の鎧を脱いだみたい

お客様の状態

Nさん胸を張って腰を反る姿勢を無意識にされます。また呼吸が少し浅めでした。腰を反ると自然と胸が前に出ます。その姿勢は呼吸をする時に肋骨が広がりやすいので、息を吸うのは楽ですが、肋骨が元に戻りづらいですので、Nさんは息を吐く時に、力が入ってしまいます。これからの妊娠生活で力を抜いてしなやかな身体や背骨、骨盤底を保つことは胎児にとっても快適な環境ですし、なによりNさん自身が楽になります。

セッション内容とお客様の感想

鎖骨や肋骨の力が溜まっているところに意識をむけてもらうと、Nさんはからだを無意識に固めていることに気づかれました。セッション後は力を抜いた状態で立ってみると、身体から柔らかさが出てきました。Nさんも「なんだか、鉄の鎧を脱いだみたい。子宮をやさしく包んでいるような感じがする」とおっしゃっていました。

2重力を感じ新たな動きを学ぶ散歩が楽しくなりそうです

お客様の状態

ひざ下がO脚の様に外側にふくらみがあります。足の外側に体重を乗せています。また歩行時につま先の親指を強く蹴って、ふくらはぎや踵(かかと)の筋膜を伸ばさずに使っているのが見られました。
ふくらはぎやかかとの筋膜や腱を伸ばしながら歩行が出来ると、今後お腹が大きくなってきても、背中を丸めることなく、楽に上半身を立てていられることが出来ます。

セッション内容とお客様の感想

Nさんの場合、張りの強いふくらはぎ外側の筋膜(前けい骨筋、腓骨筋)をゆるめ、内側との新たなバランスを得てもらいました。そして足裏の腱膜をゆるめてから、足裏の中心(土踏まず)に重力を感じながら足を曲げる新たな動きを学んでいただきました。Nさんは「脚が楽に動ける。散歩が楽しくなりそうです」とおっしゃっていました。妊娠後期は散歩が大切になるので良かったです。

3腰回りをゆるめ、全身の緊張をとるこんなに力を抜いて良いのかな

お客様の状態

Nさんにとって腰の反りをいきなりゆるめることは、全身にとても大きな影響があるので、ゆっくりと時間をかけながら、腰方形筋をゆるめて、骨盤の前傾を取り除き、大腿部の前側の筋膜の張りをゆるめました。
セッション後はNさんの腰回りにゆとりが出来て、全身の緊張がだいぶ取れました。Nさんは今までとは違う姿勢なので「こんなに力を抜いて良いのかな」とおっしゃっていました。

セッション内容とお客様の感想

横向きを見ると、Nさんはひざを強く中に入れるように、立っています。腰のそりが大きいことが影響しているようです。腰を大きく反ることで、骨盤が前傾して、太ももに力が入り、膝にも力が入っています。骨盤の前傾を取り除くことで、お腹周りに広がりも出てきます。

4内転筋を活性化させる脚がすっと長くなった感じがする

お客様の状態

Nさんは内股ぎみです。脚の外側をよく使い、その分内側(内転筋)がお休みをしていました。脚の内側にある内転筋は、骨盤底を安定させるための役割もあるので、これから大きくなる子宮の支えには、とても大きな役割です。

セッション内容とお客様の感想

今まで過度に使っていた太ももに頼らず、内転筋を働かせられるように、内転筋を目覚めさせるムーブメント(動き)を行っていただきました。目では見えないようなとても小さな動きを繰り返すことで、今まで運動機能が働きづらかった内転筋を活性化させました。

セッション後Nさんは「脚がすっと長くなった感じがする」とおっしゃっていました。

5筋力に頼らない動き太ももが太い理由が分かりました

お客様の状態

歩行時に太ももを中心に使っています。これは、大腰筋が機能していないためです。上半身と下半身を縦断する大腰筋が働けるようになると、脚の筋肉にそれほど頼らなくても楽に力を抜きながら歩行が出来ます。

セッション内容とお客様の感想

Nさんには太ももに力が入らないように意識をしながら、脚と大腰筋のつながりを感じられる動きをしてもらいました。筋力に頼らない動きです。大腰筋が働ける姿勢は、妊娠後期に姿勢が変化しても腰が曲がりにくく、腰痛になりにくいです。セッション後Nさんは「腰回りの力が抜けて、お腹周りにゆったりしたスペースが生まれました。あと、こんなに太ももが太い理由が分かりました。」とおっしゃっていました。

6お尻や股関節の回旋筋をゆるめる背中が優しく動いているのが分かる

お客様の状態

背骨の中によく動く箇所とそうでない箇所があります。Nさんの場合、腰はとても動くのですが、胸の辺りはそうではありません。動きやすい腰に頼りがちなので、腰を反ってしまい負担がかかり腰痛が出やすくなっています。

セッション内容とお客様の感想

腰の力を無理なく抜きたいので、腰の下に安定したサポートを作ることにしました。腰の下の仙骨と骨盤にも動きを出すように、お尻や股関節の回旋筋をゆるめます。ここは強い力での施術では仙骨をゆがめてしまう恐れがありますので、やさしく時間をかけながらワークをしていきました。もちろん胎児に近い場所ですので、胎児にも配慮をしながら。骨盤周りや脚がゆるむと、背骨全体にも力が抜け、各関節が動きやすくなりました。Nさんは「背中が優しく動いているのが分かる。背骨の関節が感じられる」とおっしゃっていました。
通常第6セッションは通常うつぶせで行いますが、今回はお腹が大きいため、負担がかからないように横向きで行いました。

7深い呼吸を意識頭がふわふわと軽い

お客様の状態

Nさんはあごを引いて、上目で物をみられます。これは、首自体に緊張があることと、そして首と肩をつなぐ斜角筋に縮みがあるからです。また無意識で歯を噛みしめているために、額関節から下あごにも強い緊張があります。首や頭蓋は意識が変化すると劇的に変わります。

セッション内容とお客様の感想

一方的な施術で変えるのではなく、軽いタッチを与えながら、自分が過剰な力を入れていることに気がついてもらい、力を抜いている状態を感じてもらいました。また呼吸に合わせて鼻腔や口腔から体内のつながり意識してもらい、より深い呼吸を意識してもらいました。セッション後にはNさんの首回りは力が抜け、目線は自然と目の高さに変わりました。「背が高くなったような感じがする、頭がふわふわと軽い」とコメントを頂きました。目元や視線が柔らかくなったのが印象的でした。

8全身が長く使えるようになる力を抜いたほうが、子宮は安定するのですね

お客様の状態

太ももをメインに使って小さな歩幅で歩いています。大きくなってきたお腹に守る様に骨盤を動かさずに、歩行しているからと思われます。骨盤も脚と連動しながら、前後の動きがあると、腹部や子宮にも拡がりが出ますし、股関節の可動が広くなります。また股関節を通るリンパも循環が良くなります。

セッション内容とお客様の感想

Nさんには大腰筋から脚、そしてつま先までのつながりを見つけてもらいました。動き始める瞬間や、勢いがある時、つい筋肉に頼りがちな動きになるので、ゆっくりそしてとても軽いタッチでリードしながら行います。セッション後の歩行では、からだの力が抜け、全身が長く使えるようになっていました。Nさんは「力を抜いたほうが、子宮は安定するのですね」とおっしゃっていました。

9やわかい雰囲気が生まれる自分の周りの空気が優しく感じる

お客様の状態

立っている時に、肩や鎖骨の周り、腕が少し上がっています。第8セッションで下半身にゆるみと伸びが出てきた分、上半身にも広がるが出ると、全身のバランスが良くなりそうです。

セッション内容とお客様の感想

鎖骨周りは、首と胴体の境目です。鎖骨周りがきつくなると、首も胴体も窮屈になり、深呼吸がしにくくなります。鎖骨や腕は肩の骨の一部なので、肩の広がりと、腕が自然と外に広がれるように、肩甲骨を動かしてもらいました。深呼吸が出来るようになると、目に見えない自分の体内に意識を向けやすくなります。胎動も同じです。セッション後はNさんの上半身がすっとして、やわかい雰囲気が生まれてきました。「自分の周りの空気が優しく感じる」Nさんのセッション後の感想です。

10丸いお腹の皮膚や筋膜にゆとりを持たせるあぁ、腰回りの重みが抜けた

お客様の状態

動きが変わったことで、からだのバランスが変化し、見た目にも柔軟性が出てきました。コアを使ったからだの使い方が出来ていますが、Nさんのお腹もだいぶ大きくなり、前後のバランスが取りにくそうです。妊娠後期はぐっとおなかが大きくなり、皮膚や筋膜が前に引っ張られます。

セッション内容とお客様の感想

出産前の最後のセッションでは、もう一度表層をゆるめて、コアを使った安定ある動きをしました。腰周りの筋膜をゆるめて、丸いお腹の皮膚や筋膜にゆとりを持たせました。セッション後にNさんは「あぁ、腰回りの重みが抜けた」とおっしゃっていました。

その後Nさんは出産前日まで、毎日2時間ほどの散歩を楽しみながら、元気な男の子を出産されました。

このセッションは、にいつ ゆきこが担当しました。