ロルフィング若葉のセッション内容産休後の仕事復帰で体調不良。疲労感と肩の痛みをどうにかしたい

大切なのはがんばらない身体と付き合える事

育児をしながら仕事の再開は、精神的にも身体的にも「かんばる」状態が続くことがあります。家に居ても外に出ても頑張り続けることで、全身が緊張しっぱなしになって、リラックスの仕方を忘れてしまったり、上半身に力が入りっぱなしで呼吸が浅くなり、疲れやすくなったりと身体の悲鳴やサインが出てくる事があります。 そうなると、何もしている時も身体が過緊張状態で、自ら疲労しやすいからだ作りをしているようなものです。 1日だけなら、がんばりで乗り越えられることも多いのですが、長期的となると「頑張りすぎない身体作り」が大切です。

マイクロムーブメントを取り戻す

どんな小さな変化も身体には必ず現れます。赤ちゃんのお世話と仕事再開により、時間的にもエネルギー的にもなかなか余裕を見つけにくくなり、リラックスの仕方を忘れてしまっているようです。 肩の身体を見させていただくと、歩行などはもちろんですが小さな動き「マイクロムーブメント」がありません。 私たちの身体は頭からつま先まで、大小の300前後の関節があります。これらの関節には「あそび」があります。あそびのなかで目には見えない程度のかすかな動きがあります。1つ1つは目には見えなくても全身を通して見るとその動きはとてもスムーズで柔らかな動きとなります。大きな関節の可動のみでも生活は出来るのですが、これではロボットのASIMO(アシモ)のような動きになってしまいます。一方猫などは全身の関節を上手に使っています。動きを忘れていた関節や筋膜の緊張をゆるめて、しなやかで動きのある身体を維持する事は、身体の疲労を手放すには欠かせません。

産休後の仕事復帰で体調不良。疲労感と肩の痛みをどうにかしたい

ロルファー:にいつ ゆきこ

30代 女性 育児中。仕事復帰6カ月後。

産休を終え仕事に復帰してから6カ月。最初の2,3カ月はただ一生懸命で、身体の不調には気がつかなかったけれど、最近首の痛みや肩コリ、寝ても取れない疲れに悩んでいるそうです。仕事も続けていきたいし、前から気になっていたロルフィングで身体を楽にしたいとお越しくださいました。

お客様の状態とセッション計画

首や肩の疲れ、張り、疲労、コリなどは、慢性化して何も感じなくなったり、またこの女性の様に新たな転機で必死でがんばっていた時は意識を向ける事が出来なくなっていたけれど、落ち着いてきた時に痛みの感覚が戻ってくる事があります。これは習慣からくるものがほとんどです。無意識に力が入る歯や腕、上がっている事に気が着けない肩、そういったものは緊張や必要以上の「頑張り」からきます。まず、緊張のある箇所をゆるめ、そしてご自身の身体の状態に気が着けるよう、身体感覚を身につけていっていただきます。

大切なのはがんばらない身体と付き合える事

育児をしながら仕事の再開は、精神的にも身体的にも「かんばる」状態が続くことがあります。家に居ても外に出ても頑張り続けることで、全身が緊張しっぱなしになって、リラックスの仕方を忘れてしまったり、上半身に力が入りっぱなしで呼吸が浅くなり、疲れやすくなったりと身体の悲鳴やサインが出てくる事があります。 そうなると、何もしている時も身体が過緊張状態で、自ら疲労しやすいからだ作りをしているようなものです。 1日だけなら、がんばりで乗り越えられることも多いのですが、長期的となると「頑張りすぎない身体作り」が大切です。

マイクロムーブメントを取り戻す

どんな小さな変化も身体には必ず現れます。赤ちゃんのお世話と仕事再開により、時間的にもエネルギー的にもなかなか余裕を見つけにくくなり、リラックスの仕方を忘れてしまっているようです。 肩の身体を見させていただくと、歩行などはもちろんですが小さな動き「マイクロムーブメント」がありません。 私たちの身体は頭からつま先まで、大小の300前後の関節があります。これらの関節には「あそび」があります。あそびのなかで目には見えない程度のかすかな動きがあります。1つ1つは目には見えなくても全身を通して見るとその動きはとてもスムーズで柔らかな動きとなります。大きな関節の可動のみでも生活は出来るのですが、これではロボットのASIMO(アシモ)のような動きになってしまいます。一方猫などは全身の関節を上手に使っています。動きを忘れていた関節や筋膜の緊張をゆるめて、しなやかで動きのある身体を維持する事は、身体の疲労を手放すには欠かせません。

1久しぶりに深呼吸が出来た浅い呼吸では、疲れは貯まるばかり

お客様の状態

呼吸時のカラダの動きを見ると、肩が上下に上がるのみで、左右への広がりは見えません。また肩が巻いているように、前に出ていました。
呼吸の動き(肺や横隔膜の広がり)がカラダに伝わっていきにくくなっています。
無意識でカラダに力が入り、内面からの小さな動き(呼吸など)が表面でブロックされてしまっています。

セッション内容とお客様の感想

まず、鎖骨が肩関節に埋もれてしまっている部分を、やさしく広げて鎖骨を表面に出してあげました。本来、鎖骨も呼吸に合わせて動きます。その鎖骨に伝わる動きが邪魔されないように、横隔膜を柔らかくし、肋骨に動きを引き出しました。
施術後の深呼吸は、胸に広がりが生まれ、肩が上下に動くのではなく、左右に開くようになりました。
「カラダの隅々まで、息が入っていく!」と気持ちよさそうでした。

2抱っこはもっと楽に出来る忘れていた足 抱っこは腕だけでしないで

お客様の状態

お子さんを抱っこしている時の姿は、腕の力をぐっと入れて、肩にも力を入れながら上半身で頑張っています。立ち止まると、腰をぐっと前に出して、骨盤に乗せるようにお子さんの重さを預けていることがよくありました。

セッション内容とお客様の感想

本当はすべての動きは全身を使えると、もっと楽に動けます。肩だけとか腰だけ使うことによって、その部分が疲れたり、痛みが出てきたりします。
デスクワークが長いと、つい腕と目ばかり使ってしまうし、乳児の育児中は上半身と腕だけ使ってしまう方も多いです。でも、ただ座る動作、ただ抱っこする動作に足裏の機能がUPするだけでカラダ使いはぐっと変わります。足裏の筋膜の全体バランスを整え、足首の曲がり方に均一性を持たせてから、足裏にしなやかさを作り出しました。
足裏の使い方が変わると、カラダ全体の安定感が出て、抱っこの動作一つにでも、軸が生まれました。
「今までこんなにお腹を突き出して抱っこしていたんですね」と恥ずかしそうにおっしゃっていました。

3肩がこる理由が分かった!自分の中心軸を感じる

お客様の状態

赤ちゃんを抱っこしている時の腕の使い方、パソコンをキーボードを打っている時の姿勢、これらをみると、腕を使う時に、肩を上げてしまっています。肩が前に出て、二の腕に力が入り、腕に力が入りっぱなしの状態でした。

セッション内容とお客様の感想

腕を使う時に、肩甲骨が下がる、肩が上がらない人は、基本肩こりにはなりません。肩ばかりを使うのではなく、きちんと背中や脇(前鋸筋)を使えているから、一か所だけが凝る・痛いってことがほとんど無くなります。その方の場合も、脇にある前鋸筋の存在を知らなかったので、脇が腕の動きに全く参加していませんでした。その為、前鋸筋が使えるように、肩甲骨の動きを改善しました。肩甲骨の動きを引き出すためには、周辺の筋膜の長さを出して、二の腕(上腕骨)とのつながりをしっかり作ります。その後で、前鋸筋が使えるように、ゆっくり小指を意識したPUSHの動きを繰り返し行いました。最初に右側だけ行うと、右肩だけがするりと下がり、右腕の無駄な力が抜けていました。左側にも施術した後、前鋸筋を使った抱っこの仕方、キーボードの打ち方を一緒に行うと「今まで、こんなに腕や肩に力を入れていたなら、そりゃ肩こりますよね」とおっしゃっていました。

4骨盤の形・大きさ・角度、楽な位置を知る「腰に力を入れなくてもまっすぐ座れる!」

お客様の状態

腰に違和感を感じる、ふとした動きの中で腰に痛みが走ることが良くあるそうです。
たしかに、座っている時に姿勢を直すとき、抱っこをしている時、腰ばかりを使っていて、骨盤全面を意識した動きではなく、腰ばかりでカラダを調整しているようでした。

セッション内容とお客様の感想

まず、無意識に座ると、骨盤が背面側に傾斜(後傾)しやすく、背中も丸まりやすい座り方をしていました。脚の付け根と骨盤の間の筋膜に伸びが不足していて、座った姿勢(脚を前に出す姿勢)になると、座骨(お尻の下の方にあるゴリゴリした骨)が脚の方へ引っ張られてしまっていました。骨盤底を形成している、恥骨・座骨・尾てい骨の周りの筋膜に伸びを戻して、骨盤の角度と脚の動きが引っ張り合わないようにしました。
今まで失ってした、恥骨周りの知覚が生まれると、初めて自分の骨盤底の形・大きさ・角度を感じることが出来ました。「骨盤底を意識すると、腰に力を入れなくてもまっすぐ座れる」と感動されていらっしゃいました。

5自分と赤ちゃんの中心・軸を見つける赤ちゃんが吸い付くような抱っこ

お客様の状態

赤ちゃんを抱っこしている姿を横から見ると、赤ちゃんの大きさ・重さもご自身のカラダの一部で支えようとしています。腰を前に突き出してそこに赤ちゃんの体重を載せていた時のカラダの使い方のなごりがまだあります。腰の上下で屈曲してるように、カラダのつながりが腰で途切れてしまっていました。

セッション内容とお客様の感想

前側で抱っこしてる赤ちゃんを、腰という名前の「止まり木」で休めるのでもなく、腕だけで赤ちゃんの体重を支えようとするのでもなく、背中全体を使って包むように赤ちゃんをホールドするためには、腹部にある長い筋肉「大腰筋」と脚が繋がっていることが大切です。まず、カラダの深部にある大腰筋の動きと感覚を体験いただいて、大腰筋を使う意識をしっかり学んでいただきました。その後大腰筋と足の動きをつなげていきます。最後に大腰筋を意識した立ち方で赤ちゃんを抱っこしていただくと、赤ちゃんとお母さんのカラダがより一体化して、赤ちゃんを持ち上げているというより、赤ちゃんがお母さんのカラダに吸い付くようになりました。

6背中の感覚を戻す背骨が丸まっていない

お客様の状態

気が付くと、授乳中でもないのに、授乳の時のような姿勢をしていて、背中を丸めて、あごが上がっていると指摘をされたり、鏡に写ったご自身にショックを受けたことがあったそうです。やはり、授乳期間は母乳がカラダの前側にあるので、前側ばかりに意識がいって、背面のおざなりになっていました。またおんぶが楽に出来ないそうで、おんぶの仕方、おんぶ紐の使い方も相談いただきました。

セッション内容とお客様の感想

背中を丸めての授乳は、胸の下(深層部)にある基底部を縮めてしまい、猫背になるだけではなく、母乳の出を悪くしたり、乳腺炎につながることもあります。
まず、慣れない授乳で固まった基底部の筋膜の流れに沿って、筋膜をゆるませ、胸部に広がりを持たせた後、腕と肩甲骨のつながりを作っていきました。腕を肩甲骨を下ろしたまま使えるようになると、授乳中でも、胸をゆったり広げて、肩もリラックスしたままでいられます。その時にクッションや授乳枕の使い方も案内させていただきました。
授乳中でも背面の意識が出来ると、上半身が楽にまっすぐでいられます。
またおんぶ紐も同様に上半身がまっすぐに使えるようにしてから、腰ではなく、背中の高い位置に赤ちゃんがこれるようにすると、「おんぶってこんなに楽なんですか?今までの半分の重さしか感じない」とおっしゃっていました。

7目線を挙げて世界を広げる視線も背を高くなった

お客様の状態

産んだとたん、毎日・何回も授乳を繰り返す日常に急変化。
授乳中の赤ちゃんを見ているのはとても幸せですが、あまりに胸元ばかりをのぞき込んでいると、首を前傾している時間が長くなり、そして背中まで丸くなりやすくなります。
鏡に映ったご自身の姿を見た時に、首から上が前に出ていてショックだったとお話しされていました。
産休中は授乳で、顔を下に向けて使うことが多かっただけでしたが、今は職場復帰されてパソコンに向かう時間も増えさらに、顔と頭が前に出て猫背になっている時間が振れているようです。

セッション内容とお客様の感想

セッション6で上腕だけではく、背中から腕を使えるようになってきたのですから、それをさらにサポート出来るように、首の湾曲(カーブ)がスムーズに背骨とつなげるように頭部全体のバランスを整えていきます。頭部は体重の10~15%の重さを占めるほど、重量のあるものです。その重い頭部が背骨のライン上から離れてしまうと首に大きな負担がかかります。頭部が背骨のライン上にのっているには、自然な目線が目の高さにあることと、首の筋膜の前後バランスが整っていることです。授乳と長時間のパソコン業務で首の前側を縮めることが多く、首の前側の筋膜が固くなっていて頭部を前に引き下げていました。首全体と「首の土台」である肩の筋膜に柔軟性を戻し、背骨のラインに沿って首が自由に動ける可動域を広げました。
セッション後に立っていただくと、今までと目線がガラッと変わり、「わぁ、視界が広くなってる。背もすっと高くなったみたいで気持ちよい」と話されていました。

8脚を長くする歩くって、こんなに楽なの?

お客様の状態

赤ちゃんのお世話はどうしても前かがみの姿勢が多くなります。また産後間もないころは家の中で過ごすことも多かったので、ちょこちょこ歩きも手伝って、ひざ下や太ももを中心に使う歩き方をすることが多いようです。そのような歩き方をすることが多かったため、長時間歩くと脛(すね)がはる、疲れることが度々あるそうです。。

セッション内容とお客様の感想

脚は股関節から下のことを指すことが多いですが、機能(カラダの使い方)では、みぞおち(腹部の上の方から)脚として使うことが可能です。実はこの機能を引き出すには、ひざ下や太ももの力を抜けること。そして大腰筋から足裏までのつながりを感じられることです。
ベッドに寝て、あまり重力の影響を受けない状況を作ってから、脚の筋力ではなく、深層部の動きを感じられるようにゆっくり動かしながら大腰筋からふくらはぎの真ん中が伸びていく感覚を引き出していきました。
とても静かでゆっくりした動きですが、今までに使ったことが動きなので、実は脳へ多大な情報量のインプットが起きています。
ベッドから起きると、「歩くってこんなに楽でいいんですか?」と驚かれていました。

9腕と背中のつながりを作る腕が背中から生えているみたい

お客様の状態

育児は抱っこ、授乳など本当に腕を使うことが多いです。それもただ使うだけでなく、赤ちゃんの10キロ以上の体重を腕でサポートすることが多いそうです。さらには片腕で抱っこしながら、もう片方の腕で他の仕事をする。これらの動きを毎日繰り返していたそうです。
最初のうちはどうにか、力(腕力)でこなすことは出来ますが、腕力に頼ると、カラダを縮め、肩を上げて使うことを習慣化させてしまい、脱力の仕方やリラックスの仕方をカラダが忘れてしまう

セッション内容とお客様の感想

最初のうちはどうにか、力(腕力)でこなすことは出来ますが、腕力に頼ると、カラダを縮め、肩を上げて使うことを習慣化させてしまい、脱力の仕方やリラックスの仕方をカラダが忘れてしまい、常習的に疲労感を感じてしまうことがあります。
腕力に頼らない腕の使い方を知り、出来るようにしていきます。
一言で「腕」と言っても、肩甲骨、鎖骨(さこつ)、上腕(二の腕)、前腕(肘から下)手首、手のひら、これらすべての動きが関連してきます。
抱っこ1つにしても、腕のすべてのパーツが動きに参加してくれると、それほど力は要りませんし、肩も上がりにくくなります。
腕をゆっくり、ゆっくり動かしながら、全体のパーツが参加する感覚を得られるように、深い気付きを引き出していきます。最初は「よく分からない」から始めりましたが、こちらがリードしたり、角度を変えながら動きを引き出していくうちに、出来ることが増えていきました。セッション後には、「腕が背中から生えているみたい」とおっしゃっていて、背中がすっまぐになっていらっしゃいました。

10まず自分を感じる まず自分を大事にする満たされた感じ

お客様の状態

産後の急激なカラダ使いの変化は、生活の変化も大きいのですが、赤ちゃんを大切に思うあまり、意識が赤ちゃんばかりに行き過ぎて、ご自身のカラダ使いの配慮がお留守になってしまっている点も大きいです。腱鞘炎になったからお医者さんに・・腰痛になったから整体に・・それまで対処療法で、痛みを取ることばかりをしてきたようですが、痛みを生まないカラダ使いにスイッチしていくことが大切です。

セッション内容とお客様の感想

最後となる10回目は、実際の日常生活の動きを繰り返すことに意識しました。
赤ちゃんが誕生してから、何度となく繰り返されてきている抱っこの仕方やおむつを変える時の姿勢、そして授乳や抱きながらの立ち上がり方、ついつい急いで、ついつい何かをしながら、ついついよそに気が行きながらでお母さんご自身の中心(軸・コア)を感じながらの動きが出来ていませんでした。腰ばかりを使わないようにきちんとひざの向きや足裏への体重の掛け方、軸の移動を何度も何度も繰り返しました。最初は違いに気が付かなかったようでしたが、カラダが楽と感じる使い方を一度経験できると、「あ~、また腰ばかりに頼ってるー」とご本人が今までの習慣(癖)に気が付けるようになりました。ついつい赤ちゃんばかりを大事にしがちですが、本当はお母さんのカラダのケアをきちんとしていると、もっと育児は楽になるし、疲れにくく、イライラしにくくなるものです。疲れないってお母さんにとっては本当に大切なことです。ぜひ、「がんばりで乗り切る育児」ではなく「カラダも心をゆるっといられる育児」をお母さんのカラダから初めていただきたいです。
セッション後、ご自身のカラダ使いに何度も意識を向けたら、「自分のカラダが満たされたというか安定している感じがします」とおっしゃっていました。

このセッションは、にいつ ゆきこが担当しました。